お知らせ

第1回電気工事技能競技全国大会


 11月29日、東京両国国技館において、全日電工連主催の第1回電気工事技能技能競技全国大会が開催されました。
 来賓及び全国から集結した大会関係者等1500名が見守る中、全国各ブロックから選出された30名の選手が180 分の課題作成に日頃練磨した技術を競いました。

 中国ブロック代表選手の2名は我が島根県電工組から出場し、2名とも入賞する快挙を成し遂げました。
 成績は下記の通りです。

      金  賞経済産業大臣賞   泉 谷 祐 真 【 島根電工(株) 】
      銅  賞           内 藤 功 一 【 大成電気水道工業(株) 】

 お二人の常日頃の鍛練と仕事への誠実な姿勢が実を結び、また島根県の技能レベルの高さが全国から注目されるとても
 素晴らしい結果となりました。
 本大会の開催について、各方面からの多大なるご理解とご支援に対し、衷心からお礼を申し上げます。




◆第1回電気工事技能競技全国大会を終えて◆
                                         理事長 矢田 信一

 全国36,000社の内、組合員総数123社、僅か0.3%に過ぎない山陰の片田舎島根県が大きな注目を浴びることとなった。
昨年、60年に一度の「平成の大遷宮」を迎えた出雲大社には、全国から良縁を願う多くの人々が訪れた。
  今年10月には、国造家に高円宮家から嫁がれるという慶事が続き、島根の人々は一層喜びに沸いた年となった。
そして、出雲の「神在月」に開催された全国大会、場所は相撲の聖地「国技館」。願ったりの舞台が揃った。
「日本書紀」には相撲の始祖と言われる二人、出雲国の野見宿禰(のみのすくね)が大和国の力自慢、當麻蹴速(たいまのけはや)との天覧試合で勝ったという記述がある。
 江戸時代、史上最強と言われた雷電為右衛門は松江藩お抱え力士であり、横綱陣幕久五郎も島根出身である。
相撲の神様は独り両国に残っていた。
 振り返れば2名の出場枠を決める昨年の中国大会、激戦の県大会を勝ち抜いた一昨年と昨年の島根県一位は期待通り圧
倒的な強さで出場権を手にした。そして迎えた全国大会、中国ブロックの代表として重圧を一身に背負った。
 内藤功一選手は孤独な練習に耐えながら自らを奮い立たせ、日頃と変わらぬ真摯な態度で正確かつ確実にお客さまに作品を提供すべく「精神一到」何事が為らざらん、銅賞を獲得した。
 一方、泉谷祐真選手は目標を「全国制覇」と高く高く掲げ、これでもかと自らを叱咤し人一倍の修練を積み重ね、その天賦の才に更に磨きを掛けて有言実行、見事日本一の称号を勝ち取った。
 新しい歴史を飾った二人は、これから後に続く若人たちの希望の星となった。
 組合創立から63年、技能コンクールは今年50回を数えた。技能競技の重要性にいち早く着目していた先人達の英知と情熱、ご労苦に頭の下がる思いである。半世紀をかけて今やっと全国大会にまで道が繋がり、しかもそこに輝かしい第一歩を刻むことができたことに大きな感慨を覚える。
頑張った選手はもちろん、それを支えた会社や指導に当たった先輩に敬意と祝意を表し、心からお祝いを申し上げたい。
 全日電工連本部、技能競技委員会の皆さまは大変な難儀をしながらも周到な準備・演出で素晴らしい大会を運営され、競技委員・補助員・青年部、全国から集まった組合員の熱い思いが更に大会を盛り上げた。
 この業界に生きる誇りと自信を改めて実感できた大会であったことに、深い安堵と歓びを感じながら衷心より厚く御礼を申し上げたい。


  




 

       

 

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